奈良県で法律相談できる弁護士をお探しの方へ
2024年11月21日時点で、弁護士広場には奈良県に対応している弁護士・法律事務所を掲載しています。
一覧からは、弁護士・法律事務所の「注力分野」や「最寄り駅」もご確認いただけます。
あなたの条件に合う、ご都合の良い弁護士・法律事務所をお探しください。
奈良県に「住まいがある」「勤め先がある」「事業を営んでいる」なら
「奈良県で弁護士に相談する」に掲載されている弁護士・法律事務所は、奈良県にお住まいの方・お勤めの方・事業を営んでいる方の強い味方です。
日常生活であまり弁護士に相談するような機会はないかもしれません。しかし、法律相談が必要なタイミングはある日、突然訪れます。
交通事故や離婚問題、借金問題をはじめ、弁護士は法律に関する様々な悩みに対応してくれます。
奈良県在住あるいはご利用の方が、法律トラブルに巻き込まれた際は、ぜひお気軽にご相談ください。
奈良県の弁護士・法律事務所の現状と法律トラブル発生の背景
奈良県の弁護士数・法律事務所数
奈良県の弁護士数は全国第27位
日本弁護士連合会(日弁連)が発行している弁護士白書2016年版によると、2016年3月31日現在、奈良県の弁護士会に所属する弁護士は166人。この数は全国で第27位に位置します。都道府県別の人口に関しては第30位に位置するため、弁護士の数に関してはそれより少し上の順位となっています。
弁護士数の女性率は全国で18番目
241人の弁護士のうち、女性弁護士は全体の16.3%となる27人で、その比率は全国第18位というランクになります。順位はそう悪くありませんが全国平均は18.3%ですから、奈良県の弁護士の女性率はやや低めの割合と言えるでしょう。
内閣府発行「平成26年 都道府県別県内総生産」によると、奈良県の県内総生産は約3兆5,410億円(名目)で、前年比は0.7%の増加となっています。一人当たりの県民所得を調べると約2,534,000円で、前年比は1.0%の増加です。奈良県は、東大寺、法隆寺などの国宝建造物が国内最多で、観光地として人気があります。しかし、観光産業が発展しているにも関わらず宿泊施設が少なく、その結果として観光収入が思うほど多くないという残念な状態が続いています。奈良県への年間観光客数は約4,000万人と推計されていますが、宿泊に困ることから、大阪、京都への観光客の通過点などと言われているのです。県の経済規模はそれほど大きくありませんが、弁護士の数は全国で27番目という数で、弁護士の女性比率も全国第18位と悪くない順位です。充分とまでは言えませんが、奈良県の司法環境は及第点と言えるでしょう。
奈良県の法律事務所数は全国第31位!
また、奈良県の法律事務所数は90事務所で、都道府県別で見ると全国で31番目という数になります。弁護士数は全国第27位ですが、法律事務所の数もそれに近い順位となっています。
1法律事務所あたりの弁護士数を計算すると1.84人で全国平均の1.76人をした上回っています。都道府県別では17番目という順位となっています。弁護士数、法律事務所数に関しては全国平均より下の順位に位置する奈良県ですが、法律事務所に所属する弁護士の数に関しては上のランクです。しかしながら、これは弁護士の数と事務所の数の相関で出る値のため、良い悪いという評価はできないでしょう。
奈良県の人口に対する弁護士充足率は全国第23位!
各都道府県の弁護士が足りているか、司法サービスを提供する環境の充足度を示す指標として「人口1万人あたりの弁護士数」という統計があります。
奈良県の人口1万人あたりの弁護士数は1.22人で、全国平均の1.68人と比べると下回る値ですが、都道府県で見ると第23位という平均的なランクになります。
奈良県は弁護士数・法律事務所数においてはやや低めの順位に位置する奈良県ですが、1法律事務所に所属する弁護士数は全国第17位、弁護士充足率を測る人口1万人あたりの弁護士数に関しても全国第23位とランクを上げています。弁護士数の順位よりも重要なのが人口1万人あたり弁護士数です。これらのデータから総合的に判断すれば、奈良県の司法環境は中ランクであると言えるでしょう。
奈良県は人口が全国で30番目だが、減少し続けている
奈良県の人口数1,376千人(平成26年推計)は全国で30番目という数で、前年比-5.4%と減少傾向にあります。国勢調査の結果から人口の推移を見ると、平成12年の1,442千人をピークとし、以降は減少し続けています。自治体ごとのデータを見ても、ごく一部の地域を除いてほとんどの自治体で減少傾向となっており、なかには平成17年から22年までの5年間で10%以上減ったところもあります。しかし、高齢化という点で見ると平成25年の時点で高齢化率は26.7%という数字で、全国平均を少しだけ上回る程度でした。県の主要産業が観光と言っても過言ではなく、大和郡山市の金魚、桜井市の素麺、茶葉など特産品は数多くありますが、第2次産業はそれほど発展していません。また、近年は大阪のベッドタウン化が進み、奈良県内で消費せずに大阪で消費活動を行う県民が増加しています。県の調査によると、奈良市の女性の就業率は39.7%で全国ワースト1位でした。働きたい女性が多いものの仕事がないというのが現状のようです。さらに、男性の県外就業率が42.4%と高く(全国平均は29.3%)、こちらも全国ワースト1位です。こういった状況から、奈良県は法的トラブルが発生するリスクという点で見ると、不安要素が多い環境となっています。
奈良県の民事法律相談の現状
ここまでは弁護士数・法律事務所数を通じて奈良県の司法サービスの充実度・環境を見てきました。ここからは、奈良県のみなさんが、実際にどんな法的トラブル・悩みを抱えているのかをチェックしていきます。
まずは、奈良県で起きている民事事件の現状を知るため、日本司法支援センター・法テラスが公開している統計情報から、平成27年度の「代理援助事件の事件別内訳(民事法律扶助)」を見ていきましょう。
代理援助・民事法律扶助の意味
法テラスのWEBサイトで、「民事法律扶助」とは下記のように説明されています。
民事法律扶助業務とは、経済的に余裕がない方が法的トラブルにあった時に、無料で法律相談を行い(「法律相談援助」)、弁護士・司法書士の費用の立替えを行う(「代理援助」「書類作成援助」)業務です。(総合法律支援法第30条第1項2号)
今回見ていく統計「代理援助事件の事件別内訳(民事法律扶助)」とは法テラスが実施する無料法律相談を受け、実際に弁護士・司法書士の費用立替えを受けた事案の数を、事件内容別にカウントしたものです。
実際には、法テラスを利用していない法的トラブル、法テラスの無料法律相談を利用したものの代理援助は利用しなかったケースなどもあるはずですが、割合としては奈良県における司法サービスの実際の利用実態に近い数字が確認できるはずです。
奈良県の法テラスにおける代理援助の実施状況
奈良県の法テラスにおける代理援助の実施状況は以下の通りです。
奈良県の交通事故発生数
自動車保有数と比べると交通事故発生件数は多め
自動車の運転は、私たちの日常生活の中で最も法律の問題にぶつかりやすい行動のひとつです。奈良県の民事事件の発生状況に続いては、県内における交通事故の発生状況を見てみましょう。
「平成28年警察白書」によると、奈良県の道路交通事故の発生数は5,078件。この数は全国ワースト34位に位置するものです。
また、一般財団法人自動車検査登録情報協会自動車が発表している都道府県別の自動車保有台数を見てみると、奈良県の自動車保有台数は833,697台(乗用車,貨物車,乗合車,特種(殊)車,二輪車の合計台数)。この台数は全国で37番目の数です。
各都道府県における交通事故の発生数は、当然のことながら人口数や自動車保有台数と一定の相関が出ると考えられますが、奈良県に関しては自動車の保有台数に比べて交通事故事故件数が多めです。
しかし、事故件数はワースト34位であるため、奈良県の交通事故発生リスクは高いとまでは言えないでしょう。
人口1人あたりの自動車保有台数は全国で40番目
交通事故の発生数・自動車の保有数が多いということで交通事故の発生リスクを高めていると言えます。ここで、県民の自動車利用への関与度を測る間接的な指標として、人口ひとりあたりの自動車保有台数を比較してみます。
奈良県の県民1人あたりの自動車保有台数は0.61台。この台数を都道府県別で見ると全国で40番目となっています。少ない順にすると第8位となります。ちなみに、もっともこの値が大きいのは群馬県(0.91台)で、もっとも小さいのは東京都(0.33台)です。
奈良県の県民1人あたりの自動車保有台数0.61台は、全国平均の 0.64台を下回るものです。東京都が最も小さい値となっていますが、その要因として公共交通機関の充実が挙げられます。奈良県に於いても近鉄を中心に都市部に限っては電車、バスなどの交通網が細かく張り巡らされています。大阪、京都方面へのアクセスの良さが奈良の特徴です。そのため、自動車を利用する必然性は低くなります。しかし、一般国道の自動車専用道路が整備され、自動車で移動する場合の便利さもあり、一人あたり0.61台という数字になるのでしょう。ドライバーにとっては、日々の安全運転への心がけはもちろん、万一事故を起こした場合・巻き込まれた場合に、どう対応するべきなのか、有事の対応をよく理解しておくことが、リスクヘッジとして重要になります。
奈良県の犯罪・刑事事件
奈良県の刑事事件発生数と事件内訳
民事事件・交通事故に続いては、よりダイレクトに法律へ触れる行為、奈良県の犯罪・刑事事件の発生状況を見ていきましょう。
警察庁の統計資料によると、平成27年の奈良県の検挙件数は以下の通りです。
奈良県の刑法犯の検挙件数 総数は、4,359件。
奈良県の刑法犯の検挙件数は、47都道府県中で第26位に位置しています。人口数は全国で30番目という奈良県ですが、刑法犯の検挙数に関してはそれより上の順位となっています。
奈良県では窃盗事件が多く、その割合は全国平均以上!
奈良県の総検挙数4,359件のうち、67.7%にあたる2,953件は窃盗事件による検挙です。
全国的に窃盗犯が占める割合は高いのですが、その割合は平均すると63.2%です。そのため、奈良県の窃盗犯が占める割合67.7%は全国平均を4.5%上回るもので、奈良県にとって重大な問題と言えます。
奈良県の法的問題解決・リーガルサービスの現状と課題
ここまで、奈良県の弁護士・法律事務所の現状と法律トラブル発生の背景を、様々な統計情報を元に見てきました。
奈良県の法的トラブル発生リスクは高い
観光地として人気の奈良県ですが、法的トラブルを抱えやすい?!
奈良県における法的問題解決・リーガルサービスの周辺は、人口減少問題、離婚等の家事事件の多さなどが大きく影響しているようです。
民事事件・交通事故・刑事事件などによる法的トラブルの発生リスクはけっして低くないのですが、弁護士数は全国で27番目という数で、人口1人当たりの弁護士数は第23位という順位です。弁護士の充足率という点では悪くはないものの充分と言えるほどではありません。人口は年々減っていますが、その要因の一つとして働く場所が少ないという弱点があります。また、県内1人当りの県民総生産、県民所得は全国平均を大きく下回っており、経済的に豊かだとは言えないのです。残念ながら窃盗犯が多いというのもこういった背景が影響しているのかも知れません。
全国第18位という弁護士の女性比率に関しては、ビジネスが高速化・複雑化し、ライフスタイルの多様化が進んだ現代において、県民に最適な司法サービスを提供するという意味で、好材料と判断できます。充分とまでは言えない人数ですが、女性弁護士のきめ細やかな対応により、法律相談が身近なものと感じられることもあるでしょう。
奈良県の交通事故発生件数は全国で34番目となる件数ですが、死者数は年間46人で前年より1人増加しています。県警のデータによると交通事故による死者数46人のうち41%を占める19人が65歳以上の高齢者でした。また、単独事故が多く、自転車乗車中の高齢者が亡くなるケースもあります。県の高齢化は全国平均を少し上回る程度なのですが、今後は高齢化率も上昇していくと思われ、高齢者が関係する事故のリスクが上がることが予想されます。
奈良県は日本最多となるユネスコ世界遺産、同じく日本最多の国宝建造物があり、歴史ある街並みが美しいところです。国内外から観光客が多く訪れ、観光業が県の主要産業となっていますが、それ以外の産業があまり発展しておらず、県民が働く先を求めて県外に出ることが多いという大きな課題を抱えています。また、少し足を延ばせば大阪に行けるということから、県内ではなく大阪など県外で買い物をすることが多く、県内消費が落ち込んでいます。県の財政が悪化すれば、これから訪れる高齢化社会に対応するための医療・福祉のインフラ整備にも遅れが出てしまいます。現時点でも救急患者の受け入れ率が低いと言われている奈良県です。観光産業を盛り上げていくためにはホテルなどの宿泊施設が新設されることが必須条件ですが、奈良県は景観法によって高層建造物が建てられないというジレンマがあります。平成27年の法テラスによる民事法律扶助の件数は全国第18位という多さです。その美しい景観に反して、奈良県には法的な問題を抱える人が多いのでしょう。
相談したい分野に強い弁護士・法律事務所か、よく吟味しよう
相談者にとっては、自分の悩みに合う、相談したい分野に強い弁護士・法律事務所かどうかが弁護士選びにおいてとても重要な要素となります。
刑事事件はもちろん、離婚問題や遺産相続、債務整理であれ、法律問題を抱える時というのは、その人生を大きく左右するような重要なタイミングであることが多いのです。人生における大ピンチ!というとき、法律問題の解決をサポートしてくれる弁護士選びはとても重要です。自分の相談したい内容・分野に強く、信頼のおける弁護士に依頼することが問題解決の近道になるのです。
弁護士にも、人によって得意な分野・不得手な分野がある
弁護士は、司法試験を通過したという一点では誰でも同じですが、弁護士としての実務能力は、各人のキャリア経験・性格や考え方により、それぞれ異なっています。
通常、債務整理を多く扱っている弁護士が、離婚問題の解決にも強いとは限りません。弁護士ごとに得意分野が違うのは当然のことです。
奈良県での法律に関する悩みは、内容にあった弁護士に相談を
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