岡山県で法律相談できる弁護士をお探しの方へ
2024年11月21日時点で、弁護士広場には岡山県に対応している弁護士・法律事務所を掲載しています。
一覧からは、弁護士・法律事務所の「注力分野」や「最寄り駅」もご確認いただけます。
あなたの条件に合う、ご都合の良い弁護士・法律事務所をお探しください。
岡山県に「住まいがある」「勤め先がある」「事業を営んでいる」なら
「岡山県で弁護士に相談する」に掲載されている弁護士・法律事務所は、岡山県にお住まいの方・お勤めの方・事業を営んでいる方の強い味方です。
日常生活であまり弁護士に相談するような機会はないかもしれません。しかし、法律相談が必要なタイミングはある日、突然訪れます。
交通事故や離婚問題、借金問題をはじめ、弁護士は法律に関する様々な悩みに対応してくれます。
岡山県在住あるいはご利用の方が、法律トラブルに巻き込まれた際は、ぜひお気軽にご相談ください。
岡山県の弁護士・法律事務所の現状と法律トラブル発生の背景
岡山県の弁護士数・法律事務所数
岡山県は弁護士数が全国で14番目に多い
日本弁護士連合会(日弁連)が発行している弁護士白書2016年版によると、2016年3月31日現在、岡山県の弁護士会に所属する弁護士は380人。この数字は全国で第14位に位置します。都道府県別の人口に関しては第21位の岡山県ですが、弁護士の数に関してはそれを上回るランクとなっています。
弁護士数の女性率は全国第3位!
380人の弁護士のうち、女性弁護士は全体の21.3となる81人で、その比率は多い順に見て全国第3位という上位ランクになります。全国で最も女性弁護士率が高いのは島根県の25.0%ですが、その要因としては弁護士数の少なさが大きいと思われます。その点で考えても、岡山県の弁護士の女性率はかなり高いと言えるでしょう。
内閣府発行「平成26年 都道府県別県内総生産」によると、岡山県の県内総生産は7兆2,430億円(名目)ですが、前年比は0.3%減となっています。岡山県は、平成20年に「財政危機宣言」を発するなど、深刻な財源不足問題を抱えています。行政のスリム化、財源の確保など、様々な対策で現在は改善されつつありますが、厳しい状態であることは変わりません。また、県北部を中心とする中山間地域では若者の都市部への流出、高齢化による過疎化が進んでおり、主要産業の1つである農業の担い手不足が深刻化するなど、様々な問題を抱えています。弁護士数は全国第14位という多さで、女性弁護士が占める割合は全国第3位と高いランクに位置する岡山県は、県民が求める司法サービスへの多様なニーズに応えていくための司法環境としては、かなり整っている方だと言えるでしょう。
岡山県は法律事務所数も全国第14位!
また、岡山県の法律事務所数は203事務所で、国内総数16,422の約1.2%という数です。都道府県別で見ると、岡山県の事務所数は全国で14番目に多く、弁護士数の順位と同じランクに位置しています。
1法律事務所あたりの弁護士数を計算すると1.87人で全国平均の1.76人を上回っています。都道府県別では広島県と並ぶ第14位となり、こちらも弁護士数などと同じ高い順位となっています。ここまでの順位などから考えると、岡山県の司法環境は恵まれていると言えるでしょう。
岡山県の人口に対する弁護士充足率は全国第6位!
各都道府県の弁護士が足りているか、司法サービスを提供する環境の充足度を示す指標として「人口1万人あたりの弁護士数」という統計があります。
岡山県の人口1万人あたりの弁護士数は1.98人。こちらも全国平均の1.68人を超える値で、都道府県で見ると順位としてはお隣りの広島県を超える第6位となっています。
岡山県は弁護士数・法律事務所数、1法律事務所に所属する弁護士数においては全国第14位ですが、弁護士充足率を測る人口1万人あたりの弁護士数に関しては全国第6位という非常に高いランクとなっています。さらに、弁護士の女性率に関しては全国で第3位、トップ3に入っているのです。ここまでのデータを見る限り、岡山県の司法環境はとても良い状態にあると言っていいでしょう。
岡山県は人口が全国で21番目だが、転入者が増加している
岡山県の人口数1,924千人(平成26年推計)は全国で21番目という数ですが、前年比-3.1%となっています。地域ごとに増減を見ると、岡山市、倉敷市など南部の中心エリアでは人口が増えていますが、内陸部になるほど人口減少が顕著で、県内27市町村中20市町村が過疎地域に指定(一部指定を含む)されています。それに伴い高齢化も進み、高齢化率は28.1%という高い値になっています。しかし、東日本大震災以降は移住者が急に増え、NPOふるさと回帰支援センターが毎年発表している「田舎暮らし希望地域ランキング」において、岡山県が2012年度に2位、2013年度に3位にランクインしています。岡山県の特徴としては、製造業を中心とする第2次産業の割合の高さが挙げられ、全国平均24.6%のところ、岡山県は31.4%となっています。また、晴れの日が多く温暖な気候を活かした果物づくりが盛んで、白桃、マスカット、ピオーネは全国第1位の生産量を誇ります。瀬戸内海の海の幸にも恵まれ、暮らしやすい環境が整っています。女性弁護士が多く、弁護士数も人口のわりに充実していることもあり、司法環境に関しても恵まれていると言えるでしょう。
岡山県の民事法律相談の現状
ここまでは弁護士数・法律事務所数を通じて岡山県の司法サービスの充実度・環境を見てきました。ここからは、岡山県のみなさんが、実際にどんな法的トラブル・悩みを抱えているのかをチェックしていきます。
まずは、岡山県で起きている民事事件の現状を知るため、日本司法支援センター・法テラスが公開している統計情報から、平成27年度の「代理援助事件の事件別内訳(民事法律扶助)」を見ていきましょう。
代理援助・民事法律扶助の意味
法テラスのWEBサイトで、「民事法律扶助」とは下記のように説明されています。
民事法律扶助業務とは、経済的に余裕がない方が法的トラブルにあった時に、無料で法律相談を行い(「法律相談援助」)、弁護士・司法書士の費用の立替えを行う(「代理援助」「書類作成援助」)業務です。(総合法律支援法第30条第1項2号)
今回見ていく統計「代理援助事件の事件別内訳(民事法律扶助)」とは法テラスが実施する無料法律相談を受け、実際に弁護士・司法書士の費用立替えを受けた事案の数を、事件内容別にカウントしたものです。
実際には、法テラスを利用していない法的トラブル、法テラスの無料法律相談を利用したものの代理援助は利用しなかったケースなどもあるはずですが、割合としては岡山県における司法サービスの実際の利用実態に近い数字が確認できるはずです。
岡山県の法テラスにおける代理援助の実施状況
岡山県の法テラスにおける代理援助の実施状況は以下の通りです。
岡山県の交通事故発生数
自動車保有数のランクを超える交通事故の多さ
自動車の運転は、私たちの日常生活の中で最も法律の問題にぶつかりやすい行動のひとつです。岡山県の民事事件の発生状況に続いては、県内における交通事故の発生状況を見てみましょう。
「平成28年警察白書」によると、岡山県の道路交通事故の発生数は10,627件。この数は全国ワースト14位に位置するものです。
また、一般財団法人自動車検査登録情報協会自動車が発表している都道府県別の自動車保有台数を見てみると、岡山県の自動車保有台数は1,533,366台(乗用車,貨物車,乗合車,特種(殊)車,二輪車の合計台数)。この台数は全国で20番目の多さとなります。
各都道府県における交通事故の発生数は、当然のことながら人口数や自動車保有台数と一定の相関が出ると考えられますが、岡山県に関しては交通事故の発生件数が上回る結果となっています。
こうした周辺状況を考慮すると、岡山県は交通事故の発生リスクが高い地域であると言っていいでしょう。
人口1人あたりの自動車保有台数は全国で17番目に多い
交通事故の発生数・自動車の保有数が多いということで交通事故の発生リスクを高めていると言えます。ここで、県民の自動車利用への関与度を測る間接的な指標として、人口ひとりあたりの自動車保有台数を比較してみます。
岡山県の県民1人あたりの自動車保有台数は0.80台。この台数を都道府県別に見ると、香川県、新潟県と並び17番目に大きい値となっています。ちなみに、もっともこの値が小さいのは東京都、大きいのは群馬県です。
全国平均は1人あたり 0.64台となっており、岡山県の県民1人あたりの自動車保有台数はそれを上回っています。東京都がかなり小さい値となっていますが、その要因として公共交通機関の充実が挙げられます。岡山県に於いても都市部においては同じように電車、バスなどの交通網が細かく張り巡らされていますが、県北部などは鉄道、バスの本数も少なく、結果として自家用車を利用する必要性が高くなります。また、人口が少ない地域では日常の買い物をするにしても、自宅から店舗まで離れていることが多く、日常的な「足」として自家用車を使う頻度が高くなります。このような背景によって、県民1人あたりの自動車保有台数が多くなるのでしょう。
県民1人あたりの自動車保有台数は0.80台で、自動車の保有数は全国で20番目に多く、道路交通事故の発生数は全国ワースト14位という状況の岡山県は、交通事故による死者数も87人とかなり多く、全国ワースト16位となっています。山陽自動車道、中国自動車道など高速道路も充実しているため、関西と九州を結ぶ主要地域として物流サービスの車両も多数行き交っています。道路整備の良さは県民にとって有難いことですが、それに伴い交通事故が発生するリスクも高まります。ドライバーにとっては、日々の安全運転への心がけはもちろん、万一事故を起こした場合・巻き込まれた場合に、どう対応するべきなのか、有事の対応をよく理解しておくことが、リスクヘッジとして重要になります。
岡山県の犯罪・刑事事件
岡山県の刑事事件発生数と事件内訳
民事事件・交通事故に続いては、よりダイレクトに法律へ触れる行為、岡山県の犯罪・刑事事件の発生状況を見ていきましょう。
警察庁の統計資料によると、平成27年の岡山県の検挙件数は以下の通りです。
岡山県の刑法犯の検挙件数 総数は、5,612件。
岡山県の刑法犯の検挙件数は、47都道府県中で第19位となる多さです。人口数が全国で21番目に多い岡山県ですが、残念ながら刑法犯の検挙数はそれを超える高めの順位となっています。
岡山県では窃盗事件が多いが、その割合は全国平均以下
岡山県の総検挙数5,612件のうち、61.6%にあたる3,457件は窃盗事件による検挙です。
全国的に窃盗犯が占める割合は高いのですが、その割合は平均すると63.2%です。そのため、岡山県の窃盗犯が占める割合61.6%は全国平均を下回るものです。しかし、過半数を占めていることは岡山県民にとって平和な生活を脅かす大きな問題です。
岡山県の法的問題解決・リーガルサービスの現状と課題
ここまで、岡山県の弁護士・法律事務所の現状と法律トラブル発生の背景を、様々な統計情報を元に見てきました。
岡山県の法的トラブル発生リスクは高い
転入者が多い土地だからこそ、法的トラブルが発生しやすい?!
岡山県における法的問題解決・リーガルサービスの周辺は、県北部の過疎化、離婚等の家事事件、交通事故の多さなどが大きく影響しているようです。
民事事件・交通事故・刑事事件などによる法的トラブルの発生リスクは高い方で、人口1人当たりの弁護士数は全国で6番目に多いものの、その充実度には地域格差があると考えられます。すべての県民が等しく充分な司法サービスを受けることができるよう、過疎化が進んでいる地域こそ体制の強化が望まれます。
全国第3位という所属弁護士の女性比率に関しては、ビジネスが高速化・複雑化し、ライフスタイルの多様化が進んだ現代において、県民のニーズに応え得る充分なものと言えるでしょう。
岡山県は全国で14番目に交通事故の発生数が多く、死者数に関しても年間87人という状況です。また、1人あたりの自動車保有数が全国で17番目に多いこともあり、交通事故の発生リスクは低くありません。岡山県の高齢化率は全国平均の26.0%を上回る28.1%で、全国第20位に位置します。近年、全国的に高齢者事故が増加していますが、岡山県の高齢化率を見ると、その点においても事故が発生するリスクが高まっていると言えます。
岡山県は、「晴れの国おかやま」と呼ばれるように、気候に恵まれ、山と海の幸が豊かな暮らしやすい土地です。ごみのリサイクル率29.5%は全国第3位、防犯ボランティア団体構成員数全国第1位など、そのまじめな県民性も魅力で、東日本大震災後には東北地方からの移住者が増えるなど、人気のある県です。さらに、女性が活躍する町という側面もあり、女性役員比率は全国第8位で、弁護士の女性率も全国第3位という上位に位置しています。しかしながら、離婚問題など家事事件に関する法テラスの代理援助事件の割合は全国平均よりも高く、法テラスの民事法律扶助のシステムを利用して家庭に於ける問題を解決する人が多いようです。岡山県が抱える問題としては、岡山市、倉敷市とそれ以外の自治体との様々な面での格差が挙げられます。他県からの移住者が多いことは良いことですが、若者だけでなく高齢者世帯の移住も多く、県の高齢化を加速させる要因の1つとなっています。そのため、医療及び福祉サービスへのニーズが今後急速に高まり、需要と供給が釣り合わない状態となることが予測されています。離婚問題が多いということは、高齢の単身者世帯が増えるということで、暮らしやすい土地として評価が高い岡山県ですが、これから法律に関わる問題が増えていく懸念を感じさせます。
相談したい分野に強い弁護士・法律事務所か、よく吟味しよう
相談者にとっては、自分の悩みに合う、相談したい分野に強い弁護士・法律事務所かどうかが弁護士選びにおいてとても重要な要素となります。
刑事事件はもちろん、離婚や遺産相続、債務整理であれ、人が法律問題を抱えるときというのは、その人生を大きく左右するような重要なタイミングであると言えます。人生における大ピンチ!となったとき、法的な問題の対応を解決するためには弁護士選びがとても大切です。自分の相談したい内容・分野に強く、相談者の立場に立って話を聞いてくれるなど、信頼のおける弁護士に依頼することで問題解決が早まるでしょう。
弁護士にも、人によって得意な分野・不得手な分野がある
弁護士は、司法試験を通過したという一点では誰でも同じですが、弁護士としての実務能力は、各人のキャリア経験・性格や考え方により、一人ひとり違います。
通常、債務整理を多く扱っている弁護士が、離婚問題の解決にも強いとは限りません。弁護士ごとに得意な分野もあれば不得手な分野があることは理解できるでしょう。
岡山県での法律に関する悩みは、内容にあった弁護士に相談を
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