沖縄県で法律相談できる弁護士をお探しの方へ
2024年11月21日時点で、弁護士広場には沖縄県に対応している弁護士・法律事務所を掲載しています。
一覧からは、弁護士・法律事務所の「注力分野」や「最寄り駅」もご確認いただけます。
あなたの条件に合う、ご都合の良い弁護士・法律事務所をお探しください。
沖縄県に「住まいがある」「勤め先がある」「事業を営んでいる」なら
「沖縄県で弁護士に相談する」に掲載されている弁護士・法律事務所は、沖縄県にお住まいの方・お勤めの方・事業を営んでいる方の強い味方です。
日常生活であまり弁護士に相談するような機会はないかもしれません。しかし、法律相談が必要なタイミングはある日、突然訪れます。
交通事故や離婚問題、借金問題をはじめ、弁護士は法律に関する様々な悩みに対応してくれます。
沖縄県在住あるいはご利用の方が、法律トラブルに巻き込まれた際は、ぜひお気軽にご相談ください。
沖縄県の弁護士・法律事務所の現状と法律トラブル発生の背景
沖縄県の弁護士数・法律事務所数
沖縄県は弁護士数が全国で19番目に多い
日本弁護士連合会(日弁連)が発行している弁護士白書2016年版によると、2016年3月31日現在、沖縄県の弁護士会に所属する弁護士は254人。この数字は全国で第19位に位置するものです。都道府県別の人口に関しては第25位となっているため、弁護士の数に関してはそれを上回るランクになります。
弁護士数の女性率は全国で第30位
254人の弁護士のうち、女性弁護士は全体の13.4%となる34人で、その比率は全国第30位というランクになります。少ない順で見れば18位です。全国で最も女性弁護士率が高いのは島根県の25.0%ですが、その要因としては弁護士数の少なさが大きいと思われます。沖縄県は弁護士数においては全国平均以上のランクですが、女性弁護士の比率で見ると低いランクになっています。
内閣府発行「平成26年 都道府県別県内総生産」によると、沖縄県の県内総生産は4兆5,100億円(名目)で、前年比3.5%増という経済状況です。成長率が3%を超える都道府県は全国で沖縄県を含めて6県だけです。観光業が主な産業ですが、近年は多数のIT関連企業が沖縄に拠点を置き、雇用の安定、地域の活性化に貢献しています。国内外からの観光客によってつねに賑わう沖縄県ですが、弁護士数は全国第19位であるものの、女性弁護士が占める割合は第30位と、少し下のランクとなっています。県内には米軍基地やその関連施設が多く、外国人居住者も他県と比べて非常に多いのが沖縄県の特徴です。そのため、県民が司法サービスに求めるニーズは多様であると考えられます。現状を評価すると、沖縄県の司法環境は不充分だと言えるでしょう。
沖縄県は法律事務所数が全国第20位!
また、沖縄県の法律事務所数は151事務所で、国内総数16,422の約0.9%という数です。都道府県別で見ると、沖縄県の事務所数は全国で20番目に位置するもので、弁護士数の順位と近いランクになります。
1法律事務所あたりの弁護士数を計算すると1.68人で全国平均の1.76人をわずかに下回っています。都道府県別では第30位とやや低い順位となっています。弁護士数は全国第19位ですが、法律事務所の規模という点では全国平均より小さい事務所が多いようです。
沖縄県は人口に対する弁護士充足率も高い
各都道府県の弁護士が足りているか、司法サービスを提供する環境の充足度を示す指標として「人口1万人あたりの弁護士数」という統計があります。
沖縄県の人口1万人あたりの弁護士数は1.77人で、全国平均の1.68人を超える値となっています。弁護士数は第19位、法律事務所数は第30位ですが、弁護士充足率をはかる人口1万人あたりの弁護士数においては第10位という高いランクに位置しています。
沖縄県は弁護士数は全国第19位ですが、人口と対比させると比較的多く、人口1万人あたりの弁護士数においては第10位という上位に位置しています。どんなに弁護士数が多くても人口のわりに少なければ充足度は低くなります。県民のニーズにしっかりと応えていくためにはさらに弁護士の数が増えることが望ましいのですが、弁護士の女性率は少し低いものの司法環境としては比較的恵まれている方だと思われます。
沖縄県の人口は全国で25番目で、若者が多い
沖縄県の人口数1,421千人(平成26年推計)は全国で25番目に多く、前年比も+4.0%と大きく増加しています。全国的には多くの自治体で人口が減少傾向となっていますが、沖縄県に関しては県外からの移住者が増え、右肩上がりで増加し続けています。また、もともと子供の数が多いことは知られていますが、若い世帯が移住してきたことでさらに子供が増え、年齢別人口分布を見ると0歳~20歳までの人口割合が全国平均を大幅に超えています。もう1つ、長寿で知られる沖縄県ならではの特徴として、100歳前後の高齢者が多いことがわかります。他方で意外にも70歳~80歳の人口が少ないのですが、これは第2次世界大戦の影響が大きいと考えられます。年齢別人口分布を見ると、戦後70年を過ぎた今、その人的被害の大きさを思い知らされます。悲しい歴史がありますが、現在の沖縄県はリゾート地としても人気で、その魅力に惹かれた移住者が増加しているのです。そういった環境にある沖縄県ですが、「人口1万人あたりの弁護士数」は全国第10位という高ランクにあり、司法環境としては比較的整っていると言えるでしょう。
沖縄県の民事法律相談の現状
ここまでは弁護士数・法律事務所数を通じて沖縄県の司法サービスの充実度・環境を見てきました。ここからは、沖縄県のみなさんが、実際にどんな法的トラブル・悩みを抱えているのかをチェックしていきます。
まずは、沖縄県で起きている民事事件の現状を知るため、日本司法支援センター・法テラスが公開している統計情報から、平成27年度の「代理援助事件の事件別内訳(民事法律扶助)」を見ていきましょう。
代理援助・民事法律扶助の意味
法テラスのWEBサイトで、「民事法律扶助」とは下記のように説明されています。
民事法律扶助業務とは、経済的に余裕がない方が法的トラブルにあった時に、無料で法律相談を行い(「法律相談援助」)、弁護士・司法書士の費用の立替えを行う(「代理援助」「書類作成援助」)業務です。(総合法律支援法第30条第1項2号)
今回見ていく統計「代理援助事件の事件別内訳(民事法律扶助)」とは法テラスが実施する無料法律相談を受け、実際に弁護士・司法書士の費用立替えを受けた事案の数を、事件内容別にカウントしたものです。
実際には、法テラスを利用していない法的トラブル、法テラスの無料法律相談を利用したものの代理援助は利用しなかったケースなどもあるはずですが、割合としては沖縄県における司法サービスの実際の利用実態に近い数字が確認できるはずです。
沖縄県の法テラスにおける代理援助の実施状況
沖縄県の法テラスにおける代理援助の実施状況は以下の通りです。
沖縄県の交通事故発生数
自動車保有数と比べて交通事故が少ない沖縄県
自動車の運転は、私たちの日常生活の中で最も法律の問題にぶつかりやすい行動のひとつです。沖縄県の民事事件の発生状況に続いては、県内における交通事故の発生状況を見てみましょう。
「平成28年警察白書」によると、沖縄県の道路交通事故の発生数は5,621件。この数は全国ワースト31位に位置するものです。
また、一般財団法人自動車検査登録情報協会自動車が発表している都道府県別の自動車保有台数を見てみると、沖縄県の自動車保有台数は1,108,393台(乗用車,貨物車,乗合車,特種(殊)車,二輪車の合計台数)。この台数は全国で25番目の多さとなります。
各都道府県における交通事故の発生数は、当然のことながら人口数や自動車保有台数と一定の相関が出ると考えられますが、沖縄県に関しては自動車の保有数に比べて交通事故の件数がやや少ないという結果となりました。
こうした周辺状況だけで判断すると、沖縄県の交通事故発生リスクはそれほど高くないと言えるでしょう。
人口1人あたりの自動車保有台数は全国第23位
交通事故の発生数・自動車の保有数が多いということで交通事故の発生リスクを高めていると言えます。ここで、県民の自動車利用への関与度を測る間接的な指標として、人口ひとりあたりの自動車保有台数を比較してみます。
沖縄県の県民1人あたりの自動車保有台数は0.78台。この台数を全国的に見ると石川県、大分県などと並び23番目に多い数となっています。ちなみに、もっとも少ないのは東京都の0.33台です。
全国平均は1人あたり 0.64台ですから、沖縄県の県民1人あたりの自動車保有台数はそれを上回るものです。東京都がもっとも少ない値となっていますが、その要因として公共交通機関の充実が挙げられます。沖縄県には戦前、沖縄県営鉄道、沖縄電気(路面電車)などがありましたが爆撃により破壊され、戦後長らく鉄道路線が存在しませんでした。県内の移動はもっぱら自家用車かバスで、平成15年に沖縄都市モノレール線(ゆいレール)が開業してからも、県民の移動手段は自動車がメインです。そのため、自ずと自動車の保有数が多くなるのです。
県民1人あたりの自動車保有台数は0.78台という値で、自動車の保有数は全国で25番目に多いのですが、道路交通事故の発生数は全国ワースト31位と比較的少なめです。しかし、沖縄県は右肩上がりで人口が増加しており、観光客も多いため交通渋滞が新たな問題となっています。交通事故は渋滞中に発生しやすいというデータがあるため注意が必要です。沖縄県の交通事故による死者数は年間41人と少なめですが、前年比+5人という状況です。今後も人口が増えていくにつれ、事故が発生するリスクも高まって行くと考えられます。ドライバーにとっては、日々の安全運転への心がけはもちろん、万一事故を起こした場合・巻き込まれた場合に、どう対応するべきなのか、有事の対応をよく理解しておくことが、リスクヘッジとして重要になります。
沖縄県の犯罪・刑事事件
沖縄県の刑事事件発生数と事件内訳
民事事件・交通事故に続いては、よりダイレクトに法律へ触れる行為、沖縄県の犯罪・刑事事件の発生状況を見ていきましょう。
警察庁の統計資料によると、平成27年の沖縄県の検挙件数は以下の通りです。
沖縄県の刑法犯の検挙件数 総数は、4,205件。
沖縄県の刑法犯の検挙件数は、47都道府県中で第27位となる件数です。人口数が全国で25番目に多い沖縄県ですが、残念ながら刑法犯の検挙数もそれに比例する順位となっています。
沖縄県では窃盗事件が多いが、その割合は全国平均以下
沖縄県の総検挙数4,205件のうち、61.5%にあたる2,585件は窃盗事件による検挙です。
全国的に窃盗犯が占める割合は高く、平均63.2%となっています。そのため、沖縄県の窃盗犯が占める割合61.5%は高い割合ではありますが全国平均を下回るものです。沖縄県の特徴としては粗暴犯の多さが挙げられ、その割合15.8%は全国平均を2%近く超えています。但し、割合で見れば圧倒的に窃盗犯が多く、県民にとっては大きな問題と言えます。
沖縄県の法的問題解決・リーガルサービスの現状と課題
ここまで、沖縄県の弁護士・法律事務所の現状と法律トラブル発生の背景を、様々な統計情報を元に見てきました。
沖縄県の法的トラブル発生リスクは高い
人気を集める土地だからこそ、法的トラブルが発生しやすい?!
沖縄県における法的問題解決・リーガルサービスの周辺は、増え続ける人口、離婚問題などが大きく影響しているようです。
民事事件・交通事故・刑事事件などによる法的トラブルの発生リスクは低くなく、人口1人当たりの弁護士数は全国で10番目に多いものの、人口が右肩上がりで増えている状況を考えると、弁護士数の増加が望まれます。また、県外からの移住者と地元の人々との間で価値観の違いから法的トラブルが発生するケースもあり、自治体では「県からのアドバイス」と題してホームぺージなどで告知・啓発を行っています。これからも移住者が増えていくと思われるため、様々な面で司法サービスへのニーズも高まって行くでしょう。
全国第30位という所属弁護士の女性比率に関しては、ビジネスが高速化・複雑化し、ライフスタイルの多様化が進んだ現代においては、充分とは言えません。県民のニーズに応えるきめ細やかな司法サービスを提供していくためには、さらに女性弁護士の数が増えていくことが望まれます。
沖縄県の交通事故発生件数は全国で31番目の数ですが、死者数に関しては増加傾向にあり、人口増加も影響して年々リスクが高まっています。また、沖縄県には「沖縄ルール」と言われるようなローカルルールがあり、ウインカーを出さずに車線変更、右左折する、バイクのすり抜け運転など、県外のドライバーが理解しがたい運転マナーの悪さがあります。また、米軍関係の自動車も走っているため、もし事故となった場合には米軍と日本の警察が来るので、対応が非常に複雑になります。事故の件数は多い方ではありませんが、沖縄県にとって交通事故問題は重要なものであると言えます。
沖縄県は青い海、豊かな自然が魅力で、旅行で訪れた人が思わず移住を決めるなど、とても人気のある土地です。沖縄本島だけでなく、宮古島をはじめとする多くの島々にも移住者が増え、島暮らしを楽しんでいます。しかし、その一方で移住時に高い理想を抱いた移住者が地元民と問題を起こすということもあり、県ではその対策に力を入れています。地域それぞれの伝統行事や共同作業といった慣習が多くあり、いかに地元の人々とコミュニケーションを上手に取るかが大きなポイントなのです。
沖縄県は離婚率が高い県として有名です。平成27年の離婚率は2.53%で全国第1位です。その原因としてよく言われるのは、若いひとの「出来ちゃった婚」の多さ、配偶者からのDV、収入の低さなどです。内閣府の調査によると、沖縄県はDV被害の数が全国ワースト1位となっており、大きな離婚の原因と考えられます。また、離婚には至らなくても配偶者からの暴力、経済的な問題など家事事件で法テラスを利用するひとの数が多いということも特徴的です。このように、多種多様な問題で法律トラブルに発展するリスクがあり、沖縄県民にとって法律問題が身近なものであることがわかるでしょう。
相談したい分野に強い弁護士・法律事務所か、よく吟味しよう
相談者にとっては、自分の悩みに合う、相談したい分野に強い弁護士・法律事務所かどうかが弁護士選びにおいてとても重要な要素となります。
刑事事件はもちろん、離婚や遺産相続、債務整理であれ、人が法律の壁にぶつかる時というのは、その人生を大きく左右するような重要なタイミングなのです。人生における大ピンチ!法的トラブルへの対応を任せる以上、弁護士選びはとても大切です。自分が抱える法律問題に強く、相談者の立場に立って話を聞いてくれるなど、信頼できる弁護士に依頼することが問題解決の近道なのです。
弁護士にも、人によって得意な分野・不得手な分野がある
弁護士は、司法試験を通過したという一点では誰でも同じですが、弁護士としての実務能力は、各人のキャリア経験・性格や考え方により、一人ひとり違っているのです。
通常、債務整理を多く扱っている弁護士が、離婚問題の解決にも強いとは限りません。弁護士ごとに得意な分野もあれば不得手な分野があることは理解できるでしょう。
沖縄県での法律に関する悩みは、内容にあった弁護士に相談を
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