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交通事故に強い弁護士を見つける6つのポイントを解説!

この記事で分かること

  • 日弁連の定めた規定によって専門の掲示は控えるべきとされているので広告で交通事故に強い弁護士を見分けることはできません。
  • 交通事故に強いかを判断するには解決実績を確認することが大切です。
  • 弁護士選びには日弁連の規定を順守していることや親身になって話を聞いてくれることも重要なポイントとなります。

交通事故に強い弁護士を探す場合、インターネットの弁護士比較サイトを利用すると便利ですが、遠隔地に所在する法律事務所は避けるようにしましょう。また、有名な弁護士だからという理由だけで選ばないことも大切です。

交通事故に強い弁護士を広告から判断することは困難

弁護士は言うまでもなく法律トラブルを解決に導いてくれる存在ですが、一口に法律トラブルと言っても多岐に渡り、弁護士によって得意分野、専門分野があります。中でも交通事故は高い専門性が要求され、相談するなら交通事故に強い弁護士に依頼するのが得策なのです。

日弁連の定めた指針で専門は表記しないのが通常

一般に弁護士が専門を掲げることはありません。と言うのも日本弁護士連合会の定めた「弁護士及び弁護士法人並びに外国特別会員の業務広告に関する指針」の12項において次のように規定されているためです。

“客観性が担保されないまま専門家、専門分野等の表示を許すことは、誤導のおそれがあり、国民の利益を害し、ひいては弁護士等に対する国民の信頼を損なうおそれがあるものであり、表示を控えるのが望ましい。”
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/jfba_info/rules/pdf/kaiki/kaiki_no_45-2_151029.pdfより

もちろん日弁連は民間の機関であり、この指針にも法的拘束力はありません。しかし法律家たるもの、規制は尊重してしかるべきです。ですから多くの場合専門の表記はありません。

ワンポイントアドバイス
日弁連の定めた指針では、専門分野の表示は自重するのが望ましいとされています。そのため、交通事故を専門としているかどうかを、事務所の看板等の広告から直接から判断することは難しいと言えます。ただし、交通事故が「得意」という表現で表記している事務所はあります。

交通事故に強い弁護士を見つけるためのポイント~選び方~

広告から事務所の専門を知ることができないなら、どうやって交通事故に強い弁護士を見つければよいのでしょうか。ここからはその手段やコツ、選ぶ際の基準等のポイントを解説していきます。

まずは交通事故に強い弁護士を探す上での判断基準や優良な弁護士を見分けるコツを紹介します。

ポイント1 ~交通事故事案の解決実績を確認すること~

交通事故に強い弁護士か判断する上で非常に重要となるポイントが、交通事故事案の解決実績です。直接的な専門の掲示がないなら、掲載された情報から間接的に判断するしかないわけで、交通事故事案の解決実績をチェックすることが必要なのです。

HP等で解決実績を確認

初めにHPや事務所の広告などで実績を確認しましょう。この際第一に見るべきポイントは「交通事故案件の解決実績の数」です。

弁護士が受任する事件には離婚や相続、債務整理に債権回収とさまざまなものがあります。
しかし、交通事故の事案は後遺障害の認定等に高い専門性が要求されます。そのため他の分野に強くても交通事故案件の取り扱い実績が少ない事務所だと、被害者の望むような結果が得られない可能性があるのです。一方交通事故の事案に積極的に取り組んでいる事務所はそれだけ、ノウハウも豊富に持っていると考えられます。ですから交通事故案件の解決実績数が多いことを確認しましょう。

次にチェックすべきは「具体的な解決事例の掲載があるか」です。当事者のイニシャル、事故の発生日時やその状況といった情報が詳細に載っていれば実績を具体的に把握でき、相談の際にも参考になります。

ポイント2 ~日弁連の規定を守っていることを確かめる~

また、日弁連の規定を順守しているかチェックすることも必須です。断定はできませんが、ルールも守っていないような事務所は、質の高い弁護士事務所でない可能性が高いと言えます。

まともな弁護士は決められたルールは重んじる

日本の弁護士は日本弁護士連合会によって定められた規定や指針に沿って業務を行う必要があります。“必要がある”と言っても前述の通りこうした規制に法的拘束力はありませんが、まともな弁護士なら決められたルールは重んじるはずです。

規制に背く広告を出す事務所は選択肢から外そう

つまり、これらの規制に背くような広告をしている弁護士事務所は選ばないほうが良いと言えるのです。

例えば、「弁護士の業務広告に関する規定」では、その第3条の5項で「特定の弁護士若しくは外国法事務弁護士又は法律事務所若しくは外国法事務弁護士事務所と比較した広告」を行ってはならないと規定されています。

同条7項では「弁護士の品位又は信用を損なうおそれのある広告」についての規制も掲げています。こうした広告を掲げる弁護士は選択肢から外したほうが無難でしょう。

ポイント3 ~依頼者の話をしっかりと聞いてくれること~

また、弁護士の中には自分ばかりしゃべって依頼者の話を親身になって聞いてくれない人も存在します。もちろんアドバイスを多くもらえるのは良いことですが、特に交通事故の事案では、依頼人とのコミュニケーションは極めて重要なのです。

依頼人が事故の状況等を上手く伝えられないことは多い

交通事故の被害者数は年間何千人といることは確かです。しかし、そうは言ってもさほど頻繁に経験するものではなく、多くの場合、事故に遭遇してしまった依頼人に交通事故の知識はありません。不安でいっぱいの依頼人はうまく話を伝えられないこともあるでしょう。事故直後の混乱状態ならなおさらです。

説明も分かり易く、相談を傾聴してくれる弁護士を選ぶ

弁護士の中にはそうした依頼人の話をおざなりにし、知識をひけらかすかのように自分ばかりしゃべる人もいます。しかし、特に交通事故の事案では、依頼人が理不尽な被害により心身共に疲弊しているケースが多く、弁護士との信頼関係も重要です。

したがって、依頼人の話を懇切丁寧に聞いてくれ、説明も分かりやすい弁護士を選ぶのが良いでしょう。

ワンポイントアドバイス
交通事故に強いかを判断するには解決実績を確認することが大切です。また、弁護士選びには日弁連の規定を順守していることや親身になって話を聞いてくれることも重要なポイントとなります。

交通事故に強い弁護士を見つけるポイント~探し方~

しかし現在は弁護士過剰の時代と言われ、弁護士は非常に多いです。そんな中、交通事故に強い弁護士を探すのは容易ではありません。そこで次に、交通事故に強い弁護士を探す方法やその際の注意点等を解説します。

ポイント4 ~比較サイト等で探す~

現在の日本の弁護士数は3000人を優に超えます。この状況で、交通事故に強い弁護士を探し当てるには、やはり効率も重視しなければなりません。インターネットを利用すれば効率よく探すことが可能です。

交通事故の弁護士比較サイト等で探す

交通事故被害者のためのポータルサイト弁護士比較サイトが存在するので、そうしたサイトを利用して探すのがおすすめです。こうしたサイトでは地域や相談内容等カテゴリー別に弁護士を検索でき、効率よく探すことができるのです。さらに弁護士への依頼方法の手順や交通事故被害者が心がけるべき点が載っている場合もあり、非常に有用です。

口コミは鵜呑みにしないこと

しかし、インターネットで探す際には注意すべきポイントがあります。それはネット上の情報は信用し過ぎてはいけない点です。口コミや評判はいくらでもねつ造することが可能なのは言うまでもないことですが、例えばHPから想像した人物像は実際のそれとは大きくかけ離れていることがあります。ネット上の情報を過信せず、あくまでも最終的には実際に会って良し悪しを判断するスタンスが重要です。

ポイント5 ~知人の紹介~

また知人から紹介してもらった弁護士に依頼するのも良いでしょう。しかし、このときも注意すべきは専門性です。

弁護士と利害関係にない知人からの紹介なら安心

その事務所に依頼した経験がある知人から、弁護士を紹介してもらうのも手です。怪しい広告などからではなく、実際に利用した人からの高評価なら安心です。利害関係にある業者などからの紹介の場合、紹介料を得るために高く評価している可能性が否めませんが、そうでない場合、信用できる指針のひとつになるでしょう。

交通事故の実績は必ず確認すること

しかし、交通事故の取り扱い実績は必ず確認しなければなりません。いくら知人のお墨付きとは言え、交通事故の実績がない場合、相手との示談交渉もスムーズに進めることは困難ですし、損害賠償金も満足のいく額を得られないかもしれません。その場合候補に入れないほうが無難です。

ポイント6 ~地域の確認も忘れずに~

加えて弁護士の活動地域の確認も怠ってはいけません。いくら有能な弁護士でも遠隔地に所在する事務所の場合、依頼するのはやめておいたほうが良いでしょう。

実際に面談する必要がある

今はインターネットが普及しているのでメールやテレビ電話で詳細を伝えることも可能です。けれども原則として依頼する際は直接面会し、進めていくことになります。同一の都道府県内か、それが無理ならなるべく近くの弁護士事務所に依頼するよう心がけましょう。

ワンポイントアドバイス
自動車保険の「弁護士費用特約」を利用する方法もありますが、加害者は利用できないことと、被害者であっても、少しでも過失があれば、利用を認められないこともあるので注意が必要です。

交通事故に強い弁護士を探すときに注意すべきこと

ここまで、交通事故に強い弁護士を見つけるためのポイントを紹介してきました。最後に、多くの人が陥りがちな失敗など、交通事故に強い弁護士を探すときに注意すべきことを紹介します。

大手であることだけを理由に選ばない

よくあるケースが、「大手だから」とよく調べもせずに弁護士事務所を選んでしまうケースです。しかし、有名であることだけを理由に選んで後悔することも少なくありません。

実績を確認し吟味して選ぶべし

これまで解説してきた通り交通事故案件には高い専門性が求められます。ですから解決事案が少ない事務所では、例え大手でもスムーズに事件を解決させることができない可能性が高いのです。中小の事務所でも優良な所はいくらでもあります。上記に紹介したポイントを確認し、吟味した上で選ぶことが必要です。

途中で弁護士を変えない

依頼先が決まって相談も済み、いざ弁護士が事件に着手したまでは良いものの、もっと良いよさそうな事務所を見つけるケースがあります。しかしそうした場合でも弁護士は変えないほうが無難です。

新規の案件しか受けない事務所が多い

もちろん現在依頼している弁護士事務所から他の所に変えることは可能です。違約金等も発生しません。しかしながら、途中で弁護士を変えるのは賢明ではありません。その理由としてはまず、新規の案件しか受けない事務所が多いことが挙げられます。これは他の弁護士が途中まで処理した事案は、扱いづらく、引き継ぎも必要で手間がかかるからです。

着手金を二重に払うことになる

また、現在の依頼先への着手金等の費用は戻ってこないので、その費用が無駄になります。どのくらいの損害賠償を獲得できるかも分からない状態で、二重に費用を払ってまで弁護士事務所を変えるのは得策ではないでしょう。

ワンポイントアドバイス
安易な理由で、途中で弁護士を変えないことや有名だからというだけで選ばないことも大切です。交通事故に強く相性のいい弁護士を選ぶようにしましょう。

交通事故でもめたら弁護士に依頼しよう

交通事故案件は高度な専門性が要求される分野です。事故直後は誰でも混乱しますが、なるべく冷静になって、自分に合った弁護士を探すことから始めましょう。交通事故の後は、示談を含め、どんどん話が進行していくので、できるだけ早く弁護士を探し出すことが大切です。

交通事故に巻き込まれたら弁護士に相談を
無料相談を活用し、十分な慰謝料獲得を
  • 保険会社が提示した慰謝料・過失割合に納得が行かない
  • 保険会社が治療打ち切りを通告してきた
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  • 交通事故の加害者が許せない
上記に当てはまるなら弁護士に相談