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離婚弁護士は女性、男性どちらに相談すべき?
この記事で分かること
- 女性弁護士、男性弁護士にはそれぞれメリット・デメリットがある
- 離婚問題を弁護士に相談するケースは増加傾向にある
- 自分と相性のいい弁護士に相談することで、離婚問題もスムーズに解決できる
離婚問題を相談する際に、女性弁護士と男性弁護士どちらに相談する方がいいのか迷う人も少なくないでしょう。特に女性の場合、「同性の女性弁護士の方が気持ちを理解してもらえるのでは?」と考えがちでしょう。今回は、それぞれの弁護士の特徴とどのような場合に離婚問題を弁護士に相談すべきかについて解説します。
離婚問題を依頼する女性弁護士の特徴
では、女性弁護士にはどのような特徴があるのでしょうか。離婚問題を依頼するメリット・デメリットを比較してみていきましょう。
女性弁護士に離婚問題を依頼するメリット
女性弁護士に離婚問題を依頼した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的にみていきましょう。
相談しやすい
離婚問題はデリケートな部分が多い問題です。女性の場合、そのような話を同性である方が相談しやすいと思う人が多いようです。異性には話しにくい夫婦の事情なども同性であると話せることもあるでしょう。
女性の気持ちを理解してくれる
妻側の立場の人が離婚問題を弁護士に相談する場合、同性の女性弁護士の方が、女性の辛さや悲しみなどの感情を理解してくれるかもしれません。異性である男性にはわからない気持ちの機微など、細かい点にも配慮してくれるでしょう。
女性の立場になって考えてくれる
女性弁護士の場合、自身が女性の立場であるため、暴力などに対しても、被害者である女性を守るためにどうしたらいいかなど、強い意識を持っている人も多いです。同じ立場から離婚問題を考えてくれる女性弁護士の存在は心強いでしょう。
味方になってくれる
依頼人が女性の場合、立場が同じなので、夫の暴力などで苦しんでいた場合は、離婚問題の解決だけでなく、味方となって寄り添ってくれる場合もあるでしょう。離婚に至るまでの状況を理解してもらえれば、調停や裁判などを乗り越える大きな心の支えになります。
女性弁護士に離婚問題を依頼するデメリット
女性弁護士に離婚問題を依頼するデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
視野が狭い傾向がある
女性弁護士は細やかな気配りをして、依頼人の問題解決にあたってくれますが、男性弁護士に比べて視野が狭い傾向にあるようです。女性は物事全体を広い視野で捉えず、気になる部分だけにこだわってしまうことがあるからです。
感情的になりがち
依頼人が女性だった場合、話し合う内容によってはお互い感情が露わになることがあります。女性は男性に比べて感情的になりがちです。場合によっては、口論に発展してしまうこともあります。
女性に特有の感情のもつれ
女性同士の場合、特有の感情のもつれがあります。依頼人が女性だった場合に起こりがちです。女性同士でわかり合える部分もありますが、何か問題があると、女性同士だからこそ人間関係がギクシャクしてしまうことがあるのです。
離婚問題を依頼する男性弁護士の特徴
では、男性弁護士にはどのような特徴があるのでしょうか。離婚問題を依頼するメリット・デメリットを比較してみましょう。
男性弁護士に離婚問題を依頼するメリット
男性弁護士に離婚問題を依頼した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的にみていきましょう。
物事を全体的に見ることができる
男性は女性に比べて、物事を全体的に見ることができます。離婚において、親権や慰謝料、養育費といったさまざまな問題を同時に考えなければいけない人の場合、女性弁護士よりも男性弁護士に依頼した方がスムーズに離婚できる場合も多いでしょう。
冷静な判断力がある
男性は女性に比べて、感情的になりにくく、冷静です。離婚問題は依頼人が感情的になっていることも多々ありますので、弁護士には冷静でいてもらいたいものです。男性弁護士の方が、感情的になりがちな女性弁護士より、物事を冷静に判断する力があるでしょう。
いい弁護士を選びやすい
弁護士の男女比は8対2と圧倒的に男性弁護士の方が多いのが現状です。そのため、いい弁護士を選ぼうとすると男性弁護士の方が選択肢も多いのです。「絶対女性弁護士に」となると、選ぶ範囲が狭くなってしまいます。弁護士事務所が遠方にあって困ることもあるかもしれません。その点、男性弁護士の方が自分の条件に合わせて選びやすいのです。
男性弁護士に離婚問題を依頼するデメリット
男性弁護士に離婚問題を依頼するデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
細かい感情の機微が苦手
離婚問題にはデリケートな側面があり、依頼人としてはその辺りの細かい機微を理解してもらいたいものです。しかし、女性弁護士に比べると、男性弁護士はその点に気付けないこともあります。依頼人は気持ちを理解してもらえず、イライラすることもあるかもしれません。
事務的になりがち
男性弁護士は依頼人の気持ちの配慮よりは、実際に慰謝料がどれくらい取れるかなど事務的な話をしがちです。離婚問題のナイーブな気持ちに配慮してほしい依頼人にとっては、いきなり数字の話をされ、戸惑うこともあるかもしれません。
男性の依頼人と話が弾まない
男性の依頼人と男性弁護士の組み合わせは、微妙になることもあります。離婚問題について、話が弾まずに、気まずい空気になってしまい、最終的に依頼人が満足できないケースも少なくありません。
離婚問題を相談すべき場合と弁護士がしてくれること
女性弁護士と男性弁護士の一般的な特徴を解説しましたが、そもそもどのような場合に離婚問題を弁護士に相談すべきなのでしょうか。また、依頼した場合、弁護士はどのようなことをしてくれるのでしょうか。
離婚問題を弁護士に相談すべき場合とは?
では、具体的にどのような場合に離婚問題を弁護士に相談すべきか見ていきましょう。
離婚問題に関して相談件数の多いもの
離婚問題に関して相談件数が多いものは下記になります。
- 夫婦の一方は離婚したいと思っているが、他方は離婚したくないと思っている
- 離婚を切り出したが、合意が得られない
- 配偶者が浮気をしたので、慰謝料を請求したい
- 財産分与や親権、養育費について揉めている
- 離婚しても子供と会う機会を持ちたい
- 親権が欲しい
- 養育費を請求したい
相談件数は増加傾向にある
近年、テレビなどのメディアでも離婚に関する話題を豊富に扱っており、インターネットで情報を得ることもできるので、離婚の際に裁判所に持ち込まれる調停や裁判の数が増加傾向にあります。調停や裁判となると弁護士に相談するケースが多いので、相談件数も増加傾向にあるのです。最近では、離婚でトラブルとなったら弁護士に相談するという流れが一般化しつつあります。
離婚問題を弁護士に依頼するとしてくれること
では、離婚問題を弁護士に依頼するとどのようなことをしてくれるのでしょうか。離婚問題の段階別に見ていきましょう。
交渉
離婚を決意した場合、まずは相手と話し合い・交渉をする必要があります。しかし、離婚したいと思っている相手と直接話し合うのはストレスなことです。また、このような話し合いはお互いに冷静さに欠ける場合も多いです。弁護士に依頼することで、相手との交渉、離婚が決まった場合の合意書の作成などの手続きをすべて行ってもらえます。
調停
話し合いがまとまらず、離婚の合意に至らなかった場合、家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停は話し合いですが、裁判所での手続きですので、開始するに当たって申立書を作成し提出しなくてはなりません。
手続きの進行に応じて各種の書類などを提出しなければならない場合もあります。裁判になった場合、調停の内容は重んじられるケースが多いので、準備・対応は重要となります。調停の処理を弁護士に依頼すれば、裁判になった場合を見越して申立書を作成してもらえたり、あなたの主張を論じてくれたりするでしょう。書面の作成などももちろんですが、代わりに出廷を任せられるときもあります。
裁判
調停でも話し合いがまとまらない場合は、離婚訴訟に進むことになります。裁判になると弁護士の存在は欠かせません。裁判では法律と証拠に基づき、裁判官が離婚の可否について判断します。離婚訴訟で勝訴するためには、法的にしっかりとした主張やそれを裏付ける証拠を提出する必要があります。弁護士に依頼すれば、訴状や準備書面の作成、証拠の選別や提出など必要とされる対応をすべて行ってもらえます。
離婚問題は男性でも女性でも相性のいい弁護士に相談しよう
女性弁護士、男性弁護士の特徴を踏まえた上で、実際に相談してみて、離婚に至る状況・経緯などを含めて理解してもらえる自分と相性のいい弁護士に相談することをおすすめします。親身になって相談に乗ってくれる弁護士の存在は、ストレスフルな離婚問題のスムーズな解決だけでなく、あなたの心のよりどころとなるでしょう。
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