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闇金の取り立てをやめさせる方法はある?警察ではなく弁護士に相談を
この記事で分かること
- 闇金とは、法律を無視してお金を貸している業者のこと
- 弁護士に依頼すると、闇金の借金は返さなくてもよくなるケースがある
- 闇金の取り立ては、弁護士に依頼すると早くて即日からなくなる
闇金。最近マンガや映画などで話題になっているので、興味がある方もいるのではないでしょうか。この記事を見ている方の中には、実際に取り立てに困っている方もいるかもしれません。もし、闇金の取り立てに困ったらどうすればよいでしょうか?最後の方で述べますが、法律上は闇金から借りたお金は返さなくてもよいという決まりもあります。
目次[非表示]
闇金の取り立てとは実際どんなことが行われるの?
闇金(ヤミキン)とは、法律を無視してお金を貸している業者のことをいいます。通常金利は、10万円の借金で年間20%など、法律でその上限が決められていますが、闇金は10日で10%など法外な金利をとってお金を貸しています。
混同しやすいですが、法定金利以内でお金を貸す消費者金融や、街の小さな金融会社である街金などとは区別しなければなりません。この闇金は、そもそも法律を守らない業者であるため、マンガや映画だと「警察なんて関係ない」「法律は守ってくれない」などと登場人物がいうこともあります。果たしてそうでしょうか。
闇金の取り立て
実は闇金業者もある程度法律の中で行動をしています。そうではないとすぐ警察に捕まってしまうからです。そのため、最近では取り立てもあまり暴力に頼って行われることはないといいます。もっと詳しく見ていきましょう。
精神的な攻撃による取り立て
法律や社会が暴力に対して厳しい目を向けるようになっているため、最近では取り立てもあまり暴力的ではないといいます。しかし、だからといって取り立てがゆるいというわけではありません。こういった業者は、主に精神的な攻撃で取り立てを行います。
たとえば1日に何度も自宅に電話をしてきたり、「弁護士に相談したら命はないぞ」といった脅し文句を言ってきたりといったことです。「借りたものは返せ」「お前が無能だからこんなことになっているんだ」といった厳しい言葉をかけ、借りている人の精神を追い詰めていきます。これによって、法外な金利でもお金を支払わせようとするのです。
周りへの嫌がらせによる取り立て
また、本人に直接ではなくても、実家や無関係の家族に会いに行ったり、嫌がらせをしたりすることもあるようです。当時付き合っていた彼女や彼氏、婚約者に知られて別れたという話も聞きます。さらに近所に闇金から借りていることを知らせたり、職場まで押しかけたりしてくるという場合もあります。
このようなことをされると、たとえ法外な金利だということをわかっていても、早くやめさせるために支払ってしまうといったことがあるようです。当然、取り立てもそれを狙ってやっています。
暴力による取り立て
最近では少なくなったとはいえ、もともと法律を気にしない人が取り立てをしているというケースも残っています。そのような取り立てをする業者は、正体がばれないように名乗らずに嫌がらせをしたり、証拠がないように暴力を振るったり、精神攻撃と合わせて取り立てを行ったりと、卑劣なことをします。
もしこのような取り立てをされた場合は、すぐ警察や弁護士に相談することをおすすめします。
なぜ闇金は取り立てが厳しいのか
しかし、こういったことも法律ぎりぎりであることは間違いありません。取り立て業者はなぜこのようなことをしてまでお金を取り立てるのでしょうか。
その理由のひとつは、彼らも業者に雇われている社員で、脅されていたり、ノルマを課せられたりしているということがあげられます。また、闇金は借金を完済させなければさせないほど儲かる仕組みですので、脅して少しずつむしり取りたいという考えもあるでしょう。いずれにせよ、問題が起きたら警察や弁護士に相談することをおすすめします。
警察はちゃんと動いてくれるのか
警察に連絡する時は、ただし注意が必要です。というのも、警察は明確な証拠がなければ動いてくれません。
また、基本的に民事不介入ですので、単なる金貸しと借りた人の間のいざこざには首を突っ込んでくれません。そのため、連絡したものの全然とりあってくれなかったということも起こり得るでしょう。しかし、暴力や脅し、法外な利息の証明書などがあれば話は別です。
このような場合は、証拠を集めて真っ先に警察や弁護士に連絡をとるようにしましょう。
闇金の取り立てをやめさせる方法~なぜ弁護士に相談すべきなのか~
先ほどもいったように、警察ではあまり問題の解決にならない場合があります。一方で、闇金問題は弁護士に相談することで、素早く解決することが可能です。さて、弁護士に相談すると、どのようなことが起きるのでしょうか。
相談した当日、もう取り立てがなくなる?!
もっとも早い場合として、弁護士に相談した当日にすでに取り立てがやむこともあります。闇金の中には「弁護士に相談しても無駄だからな!」という方もいますが、とりあえず弁護士が入ることで法的に取り立てはやめなければなりません。
弁護士に依頼が来たという知らせを「受任通知」というのですが、この受任通知を弁護士が発行することで、取り立てはできなくなります。
元金が返ってくる?!
一般に、借金問題となると債務整理をすることで、元金を減らしてくれたり、分割支払いしてくれたりといったことが可能になります。しかし、そもそも闇金で得たお金は違法な貸し借りであるため、返済の義務がありません。ただ、これを個人が主張しても、あまり効果がない場合があります。
違法な取り立てをしていることを証明するために、取引履歴などを提出しなければならないためです。取引履歴はなかなか相手が開示してくれず、書面でも通知してくれないことが多いですが、弁護士が依頼をすることで、開示してもらうことができるようになります。これによって闇金の返済問題を解決することができます。
どうすれば取り立ての問題を避けられるか~闇金に手を出さない心構え~
闇金は一度手を出したら地獄を見ることになります。一度だけなら大丈夫だと思って借りたとしても、何かの拍子で泥沼にはまることにもなりかねません。そのため、どんなことがあっても「闇金からはお金を借りない」と決心しておくことが、闇金による取り立てを避けるためには重要です。
闇金から借りたお金は返さなくてよいと言っても、弁護士への費用や、その間の精神的苦痛などのデメリットがあります。一度目をつけられたら、何が起きるかわかりません。そのため、闇金から借りなければならないほどお金に困った時は、まず弁護士に相談してみることをおすすめします。債務整理や、企業再生のお手伝いをしてもらうことができます。
闇金からお金を借りる前に弁護士に相談すべき2つの理由
これまで、闇金からお金を借りた際には、なるべく早く弁護士に相談すべきだという話をしてきました。最後に、お金に困った時、闇金からお金を借りる前に弁護士に相談すべき2つの理由を紹介します。
企業再生を手伝ってもらえる
「企業再生」を簡単にいえば、経営が悪化している企業を再建することを意味していますが、企業を有している方は闇金に手を出す前に専門の弁護士に相談することによって、この企業再生を手伝ってもらうことができます。また、早めに弁護士に依頼すると、とることができる手段が多く、再建に有利になります。
企業再生を考えている場合は、まず弁護士に相談してみるのがよいのは、これらの理由のためです。
債務整理をしてもらえる
また弁護士に依頼することで、債務整理をしてもらうという手段もとることが可能になります。債務整理とは、債務者の救済措置であり、金融機関などと交渉をして借金を減額してもらったり、金利を減らしたりする手続きのことをいいます。
債務整理には、必ずブラックリストに登録されてしまうというデメリットがありますが、すでにブラックリストに登録されている方の場合は、より早くブラックリストから逃れられるというメリットがあります。
方法としては、「任意整理」「個人再生」「特定調停」「自己破産」の4つがあるのですが、これのうち、どれがよいのかはその状況にあったものを、弁護士と相談して決める方がよいでしょう。
闇金の取り立てで困ったら、早く弁護士に相談しよう!
闇金とは、法律を無視してお金を貸している業者のことをいいます。
この闇金は、そもそも法律の外にいる悪い業者であるため、現行の法律は守ってくれないと思いがちですがそうではありません。そもそも闇金からお金を借りることは違法のやり取りである可能性が高く、弁護士に相談することで法的に返済が免除され、場合によっては元金を含めて返ってくる場合もあります。
闇金に手を出してしまった場合に弁護士に相談することはもちろんのことですが、闇金に手を出そうと思うほどお金に困った場合も、弁護士に相談することをおすすめします。
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