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離婚後でも復縁は可能?よくある復縁のきっかけと復縁成功のポイント
この記事で分かること
- 離婚後の元夫婦の復縁は1割以下。
- 復縁のきっかけは、孤独感や相手に対する未練、子どもが理由。
- 復縁を成功させる方法は、きっかけを作りじっくり関係を進めていくこと。
- 再度離婚とならないよう、相手が自分にとって本当に大切かどうかを見極めよう。
離婚後に冷却期間をおけば、元夫婦は冷静になりお互いの良さに気づくこともあるでしょう。子どもの繋がりをきっかけに徐々に距離が縮まり、復縁を考える方もいます。しかし、実際上どのようなきっかけや理由があったのかは定かではありません。そこで今回は、離婚後に復縁は可能なのかという観点から、離婚後の復縁率や復縁のきっかけ、復縁を成功させる方法まで見ていきましょう。
離婚した元夫婦が復縁することは可能?
まずは、離婚した夫婦の復縁率や復縁までの期間をご説明します。実際上離婚した夫婦の復縁は可能なのかという疑問を解消していきましょう。
離婚した夫婦の復縁率は1割以下
離婚した夫婦が実際に復縁する可能性はどれくらいあるのでしょうか? 元夫婦の復縁率に関する統計で公式なものはありませんが、厚生労働省が数年に1度発表する婚姻・離婚に関する統計には再婚率が示されています。
最新の統計は平成28年に発表されたものであり、平成27年で離婚した夫婦ともに再婚したカップルの合計は6万1325組という結果でした。
数字でみると大きくみえますが、全体の婚姻数の中では、約1割にとどまる結果です。離婚して夫婦ともに再婚したカップルのうち、元さやに収まった元夫婦の数はわかりませんが、全体からみるとさらに少ない結果になることが予想できます。
つまり再婚数からの推測ではありますが、離婚した元夫婦が再び婚姻する可能性は10%よりも低い結果といえるのです。
この結果はある意味当然といえます。離婚を経験した方なら理解できると思いますが、離婚は本当に大変です。あの苦労を忘れて、もう一度元に戻りたいと考える元夫婦はレアケースといえますでしょう。どうしても別れたいと考え、実際に離婚したのですから、相当な理由がないと夫婦が復縁する可能性は低いといえそうです。
復縁までの期間は人それぞれ
皆さんは再婚禁止期間というものをご存知でしょうか? 民法上定められたものであり、女性のみ離婚後に再婚ができない期間が設けられています。
これは、子どもを妊娠した場合に父親があるかどうかの混乱を防ぐためという目的がありましたが、再婚禁止期間は半年と長すぎるという問題があったため、近年100日に縮まりました。つまり、離婚から100日以上経てば、元夫婦が再婚することが可能ということになります。
法律以外の事情を除くと、復縁までの期間は人それぞれというのが結論です。離婚の際は、お互いに対する気持ちが冷めているか怒りを感じているケースも多いでしょう。これが収まるまでには相当程度な時間がかかるため、1年程度は再婚の結論には至らない方が多いでしょう。
また子どもがいる場合は、子どもの気持ちを考え慎重になるケースも多いようです。仮に、離婚から半年後に関係が良好になり始め、付き合いを再びスタートさせても法律上の婚姻まではさらに半年〜1年の時間を置くという方もいます。子どもに無用な混乱を与えることを防ぐためにも、これは賢明な判断といえそうですね。
さらに、長期間会っていない期間があったにもかかわらず、再婚された方もいるようです。数年ぶりにばったり会ったのがきっかけで、また会うようになり、徐々に距離が縮まったという関係です。十分な冷却期間をおいているため、お互い冷静になり相手の良さに気づくことがあるそうです。
このように、夫婦によって再婚までの期間は異なります。現在離婚からどれくらいの期間が経過しているかはそれほど関係ないのかもしれません。
離婚した夫婦の復縁のきっかけと理由
離婚した夫婦はなぜまた「再婚しよう」と思ったのでしょうか。離婚した夫婦のきっかけやその理由についてご説明します。
1人で孤独を感じたから
離婚後に1人になったとき、ふと寂しさを感じることはありませんか? 日々忙しく過ごしている中、離婚して幸せだと思える毎日が増えれば、離婚は正解だったといえそうですが、孤独や辛さを感じる日々が多いと「結婚生活も悪くなかったかもしれない」と思うかもしれません。
相手の浮気やDV、モラハラなどで精神的にも傷ついたことが離婚原因である場合は、今生活の方が幸せだったと感じることはないと思いますが、価値観の違いや喧嘩が増えたという理由であれば、1人になり孤独を感じたときに相手の大切さに気づくこともあります。
特に、子どもと暮らしていたのに、いきなり1人暮らしという状況になってしまった場合は、寂しさが強くなるかもしれません。家庭を寂しく思うことが「復縁したいな」と思うきっかけとなることもあるようです。
相手に対して未練があったから
相手のことが大嫌いで別れたという方も多いかもしれませんが、中には「嫌いではないけれどこのまま婚姻生活を続けることができない」と考え、離婚という結論を出した方もいると思います。
例えば、金銭問題があった場合です。相手のことがどれだけ好きでも、勝手に借金を繰り返す、ギャンブル癖が治らないという場合は、離婚を決断する方もいるでしょう。お金の問題は一生つきまとい、夫婦だけでなく子どもも巻き込んで苦しめてしまうことがあるからです。
そのため、苦渋の決断で離婚した方もいらっしゃるでしょう。この場合、相手に未練が残っているケースもあります。金銭問題やその他の悪癖が治った、あるいは改善しようと努力しているところを見て、もう一度家族として生活していきたいと考える方もいらっしゃいます。
もちろん、人間は大人になってしまうとなかなか変わらないものです。それでも、家族や配偶者のために努力する姿をみて、もう一度やり直そうと考える方もいるでしょう。
子どもがいるから
離婚して2〜3年以内に同じ相手と再婚する場合、「夫婦の間に子どもがいる」というケースは多いようです。子どもが夫婦の縁をつなぎとめることがあります。
これは無理もありません。子どもがいると、面会交流などで顔を合わせているうちに、2人の間にあったわだかまりも解けていく可能性があるからです。一旦距離をおいて、自分や相手を見つめ直すと、子どものためにもう一度やり直したほうが良いのかもしれないという方もいるでしょう。
子どもが夫婦仲を戻してほしいと願っているケースもあると思います。子どもが元夫婦の間を行き来するうちに、元夫婦がお互いを助け合うようになれば復縁の可能性もあるということです。
もっとも、子どもが理由で復縁をするケースは、子どもが小さい間に離婚した夫婦が多いようです。つまり、中学生や高校生になってから、再度復縁するカップルはかなり珍しいケースといえるのかもしれません。
このように、離婚したのに復縁する夫婦には理由があります。復縁する人は、離婚後に1人になり、改めてこれまでの関係の大切さを見つめ直す人が多いのかもしれません。
離婚した夫婦が復縁を成功させる方法
理由があって離婚を決断したものの「復縁したい」と自ら考える方もいるでしょう。それでは、離婚した夫婦が復縁するためにはどうすればよいのでしょうか。
復縁のきっかけを作ること
離婚した相手のことが気になり始め「もう一度よりを戻してみたい」と考え始めたら、まずは復縁のきっかけを作ることが大切です。復縁したカップルの中には、数年間会っていなかったのに「ばったり道で会ったことがきっかけで再婚」なんて方もいます。
つまり初めは、相手と一緒に過ごす時間を作る必要があります。連絡を取っていない方は、誕生日やイベントごとなどをきっかけに相手に連絡してみましょう。子どもがいて定期的に会う方は、面会交流で顔をあわせる際に2人で会う機会がないか探ってみるのも1つの手です。
2人で会った際は、昔行ったデートスポットなど懐かしい良い思い出を思い出せるような場所に行くのがオススメです。昔話に花が咲くかもしれません。2人で良い時間を過ごすことができれば「また会いたいね」という話にも繋がりやすくなります。
デートの際は、相手の欠点を指摘するようなことは控え、できるだけ楽しい話題で盛り上がるようにしましょう。
相手や家族との関係を良好にすること
「まだ未練が残っている」間に離婚したという方は、連絡が取れる状態を続けることも大切です。しつこく何度も連絡するのは良くありませんが、付かず離れずの距離感をキープしておくと、何かあったときに頼ってもらえる可能性は高くなります。
また相手との距離を再び縮めたいという場合は、十分な冷却期間を置いた後にすべきです。冷静に話ができる程度に回復しないと、相手に余計嫌われる可能性もあります。離婚したという事実は変わらないため、これを受け入れつつも新しい関係を築く準備をしていくべきです。
そして、相手の両親との関係も良好に保つべきです。相手の両親が復縁をあまりよく思っていない場合は、破談になる可能性もあるため、できるだけ良好な関係を維持しましょう。子どもがいる場合は特に復縁を望めば、協力してくれるかもしれません。
離婚理由になった問題を解決すること
元配偶者との復縁を望むなら、離婚理由について改めて考える必要があります。相手との関係が良くなり始めると、相手の悪い部分や自分にとって都合の悪いこと、婚姻中にうまくいかなかったことは忘れてしまいがちです。
特に、家族関係の問題や金銭問題を抱えていた場合は、これらが解決できるのか、あるいは解決したのかを見極めることが重要です。相手の家族とうまくいかず、大きなストレスを抱えて離婚した場合、また元サヤに戻っても問題が復活するだけです。
関係を進める前にしっかりと2人で話し合うべきでしょう。また金銭問題が解決していない場合は、これが解決するまで関係を深めるのを待つか、一緒に解決していく気力が戻るまで復縁するのはあまり良いこととはいえません。
夫婦間で意見のすれ違いや根本的な価値観が原因で別れた場合は、お互いにどこまでこれをすり合わせられるのかが大切です。ご自身のみが復縁したい場合は、自分の悪かった部分を見つめ直し、相手にも理解してもらう必要があるでしょう。
浮気などの異性問題は、浮気された側が許せるのか、浮気した側が二度としないと言い切れるのかが問題です。DVに関しては残念ながら、乗り越えることが難しいといえます。夫婦関係を戻すとまた暴力が始まる可能性が高いので、復縁より新しい縁を見つける方が良いといえます。
このように、離婚したカップルにはさまざまな理由があるはずです。今後の関係を良好に進めるためにも完全に復縁する前に、離婚理由になった問題を解決することが大切です。
子どもの同意を得ること
子どもがいる元夫婦の場合、子どもの気持ちを最優先に考えるべきです。離婚という親の身勝手な判断で子どもを傷つけているケースも多く、再度結婚するとなると子どもは不安定な気持ちになります。
再婚を喜ぶ子どももいますが、あまりよく思わない子もいるため、できるだけ子どもの気持ちに配慮して進めていくことが大切です。子どもが反対している間は、法律上の婚姻は延期した方が良いでしょう。
子どもの様子を見ながら同意を得ることで、復縁も順調に進めやすくなるはずです。
このように、復縁をするためにはきっかけを作り、相手だけではなく家族も含めて良好な関係を作ることが大切です。また、再婚に失敗しないためにも、最低限離婚原因となった事情について2人でしっかりと話し合う必要があるでしょう。
離婚後の復縁の注意点
離婚後の元夫婦の復縁で注意すべきポイントがあります。復縁を決断する前に、ご自身で以下の内容を考えてみてください。
独りよがりな理由で復縁していないか
復縁のきっかけとして「孤独を感じた」という理由がありましたが、これをきっかけに元夫婦の関係が良好になり、復縁できるのであれば悪いことではありません。しかし、再び一緒に暮らすことに対し、前向きな気持ちがないのならその再婚は間違いかもしれません。
例えば、単に「1人になりたくないから」という理由や相手に気持ちはないけれど、生活費のために元に戻るといった理由です。自分にとって都合の良い状況があるから戻るというのでは、いつかまた関係が破綻する可能性があります。
再婚の理由が独りよがりな理由である場合は、幸せな再婚生活にはならない可能性が高いため、やめるべきといえます。
自分にとって本当に必要な相手か
離婚して初めて相手の大切さに気づいたというケースであれば問題ありませんが、冷静になってもう一度「自分にとって本当に必要な存在かどうか」を考えてみましょう。
先にお伝えしたような自分勝手な理由ではないか、単なる一時的な感情ではないか、自分以外の子どもや家族のことを考えた上での決断か、将来ずっと一緒にいたいと思えるのか、などじっくり考えてみましょう。
再婚を焦る必要はありません。相手が本当に信頼出来る人なのかどうか、もう一度確かめてからでも復縁は遅くはないのです。
再度離婚の可能性もあるということを理解しているか
1度目の離婚には理由があります。ということは、少なくとも同じ相手と再婚する方は、また離婚する可能性があるということです。
再婚前に離婚時の事情が解決している場合は問題ありませんが、多くの場合そう簡単に解決できない事情であったはずです。そのため、復縁や再婚に踏み切る際はまた離婚するかもしれないという可能性を念頭に、それでも結婚したいかどうかを考える必要があります。
一度離婚したのに同じ相手と再婚するとなると、周囲からは安堵の眼差しがあるかもしれませんが、冷たい視線にさらされることもあるかもしれません。友人などが理解を示してくれない可能性もあるでしょう。再婚に関するリスクなどをしっかり考えても、それでも一緒にいたいなら、再婚を進めるべきです。
再度離婚の可能性があるという点を十分に理解して、話を進めていくことが大切です。
焦らずゆっくり復縁を進めていこう
相手のことが気になり始めた、最近関係が良好になった、など元夫婦関係改善の兆しがあり復縁を検討しているという方もいらっしゃると思います。しかし、あまり結論を急がないことが大切です。なぜなら、一度離婚したことには理由があるからです。
離婚後に復縁する夫婦は、さまざまな事情を乗り越え再び生活を共にしています。再婚で幸せを掴むためにも、相手との関係は徐々に発展させ、少しずつ再婚すべきかどうかを見定めていくのが良いのではないでしょうか。
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